監督日記、お引っ越しします!(2015/2/16)
いつも気ままな更新にも関わらず、この日記をのぞいてくださりありがとうございます!この度、やしほ映画社のDiaryのページにお引っ越しさせていただくことになりました。精肉店映画のことはもちろんのこと、日常の雑感なども含めて、やはり気ままに更新していくことになると思いますが、どうぞよろしくお願い致します!
http://yashihofilms.com/diary
こんな広告、いかがですか?(2014/12/9)
見てみてー!先日伺った泉南市での上映会で、記念にと主催者の方からいただきました。精肉店広告入りのポケットティッシュ。わぉー。昭さんと声を揃えて 「これいい!」職員・ボランティアのみなさんが、駅前でティッシュ配りしてくださったそうです。毎回イベントがある時は、ティッシュ配りをするそうで、こ れ見てきました、という人がいるんだとか。よし、いつかこの方法、私も試してみよう。
天に栄える村で上映会をしてきました!
(2014/11/30)
今日は、福島県天栄村で〝いのちをつなぐmini 映画祭〟にやってきた。この地を舞台にした映画「天に栄える村」の原村監督とトークさせていただいた。原村監督は、熱いエネルギーで漲っていた。
短い時間の滞在だったが、その名前から連想させるように、本当に美しい村だった。そして、震災後も黙々と土と向き合い、耕し続ける素敵な生産者の方々とお会いすることができた。
映画「天に栄える村」公式HP
アンコール上映初日、満員御礼!
(2014/11/29)
明治大学での一日シンポジウムは、あまりに濃厚で、ハッとするような言葉の数々が繰り出されて、もう頭はグルグル、全身ヘロヘロ。その余韻に浸る間もな く、アンコール上映初日のポレポレ東中野へ。そうしたら、わぉーーーー!なんとなんと満席だったのです!この一年、映画は様々な場所を旅してきた。そして
映画を観てくださった方が、周りの方にこの映画を紹介してくださって、またそこへ映画が旅してを繰り返し、365日後、再び東中野に戻り、そこにたくさん のお客様が集まってくださっていた。この一年に、OKサインをいただいたような嬉しさだった。
そうして帰ってきてパソコンを開いたら、長谷川集平さんが一緒に一周年を祝ってくださっていた。もう、言葉にならない。なんだか胸がいっぱいで…。ひとつひとつの出会いが網目状に紡がれて、今私はここにいる、と実感できる幸せ。
心から、ありがとうございます。
集平ボックス http://www.cojicoji.com/shuhei/bbox.html
今年の〝いい肉の日〟は…(2014/11/28)
今年もまた〝いい肉の日〟がやってくる。あれから1年、と考えてみるのだが、最近どんどん1年という時間の長さがつかめなくなってきた。これが歳をとる、ということだろうか。
今年のいい肉の日<11月29日>は、明治大学で「動物といのち」というシンポジウムに参加させていただく。14名の登壇者が、それぞれの立場から「動物 のいのち」について考えていることを語る、というもの。私にどんな話しができるのはまだ悩み中だが、他13名の方々の話しを聞けることが、とてもとても楽 しみだ。
そしてもうひとつ、ポレポレ東中野にて映画「ある精肉店のはなし」のアンコール上映が始まる。明日は上映後に舞台挨拶をさせていただく予定です。動物と人、いのちについて考える一日。いい肉の日となりますように。
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<『ある精肉店のはなし』いい肉の日アンコール上映!!>
ポレポレ東中野 http://www.mmjp.or.jp/pole2/
11月29日(土)〜12月29日(金)
連日16:20〜
初日、纐纈の舞台挨拶あり。
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<シンポジウム「動物のいのち」>
現代は「人新世」(anthropocene)、すなわち現生人類の活動により地球上の環境が激変をつづけている、きわめて特異な、未曾有の時代です。 当然、すべての生物種が大きな影響を受け、とりわけ大型哺乳動物にとっては大絶滅時代を迎えているといって過言ではありません。われわれヒトがそこから出
てきた、他の動物たちと共有された生の場所を、われわれ自身が破壊しているのです。一方、動物たちが身をささげてくれることがなければ、ヒトの生は物質的 にも観念的にも、成り立ちようがありません。そこにあるのは恐るべき忘却です。
2011年3月11日以降の事態は、われわれに「命とは何か、生活とは何か」という根源的な問いを改めてつきつけてきました。 現代を、現在を、そして未来を、われわれはどう生きようと思っているのか。ヒト社会のみならず、すべての命に、どう関わろうと思っているか。
今回のシンポジウムでは14名の、さまざまなジャンルで活躍するアーティストおよび研究者をお招きし、それぞれの立場から「動物のいのち」について考え ていることの核心を語っていただきます。さらにそこから議論を発展させ、われわれの体と心を直接に造型する、動物たちとの関わり全般について、新たな道に むかう何らかの手がかりを探りたいと思います。
【日時】 2014年11月29日(土) 10:00~17:00
【場所】 明治大学中野キャンパス5階ホール(JR中野駅より徒歩8分)
http://www.meiji.ac.jp/koho/campus_guide/nakano/access.html
【主催】 明治大学理工学研究科 新領域創造専攻
【共催】 明治大学 野生の科学研究所
【連絡先】明治大学理工学部 批評理論研究室 管啓次郎 TEL:044-934-7275
入場無料・予約不要
【発表者】
*赤阪友昭(写真家)
*片桐功敦(華道家)
*木村友祐(小説家)
*佐川光晴(小説家)
*佐々木愛(美術家)
*高山明(演出家、Port B)
*橋本雅也(彫刻家)
*服部文祥(サバイバル登山家)
*纐纈あや(映画監督)
*古川日出男(小説家)
*分藤大翼(映像人類学者、信州大学)
*山口未花子(文化人類学者、岐阜大学)
【ディスカッサント】
*石倉敏明(芸術人類学者、秋田公立美術大学)
*波戸岡景太(アメリカ文学者、明治大学)
【総合司会】
*管啓次郎(比較文学者、明治大学)
文化庁映画賞授賞式のご報告(2014/10/28)
今日は久しぶりに事務所でほっとひと息つきながら、この報告を書いています。
先週の23日、文化庁映画賞の授賞式に出席してきました。北出新司さん、そして町内会を代表して、西野勝さん、朝倉五矢さん、そして「すごい肉屋があるん やで」と私の耳元で囁き、その後も映画完成までずっと付き合ってくださった太田恭治さんが大阪から駆けつけてくださり、東京からは澄子さんの息子さんの桂
太くん、スタッフは本橋さん、大槻さん、きさらちゃん、水由さん、そしてこんなことは一生に一度だからと私の家族も合流し、賑やかな参列となりました。
大賞受賞作品が発表されて、会場で「ある精肉店のはなし」の予告編が流れ、そこに北出静雄さんの姿が映し出された瞬間、なんだか胸がいっぱいになりまし た。この場に集まった方たちに、静雄さんの姿を見ていただけることが、とても嬉しく、なんだか誇らしく、すべてはこの静雄さんから始まったんだとあらため て思い出していました。その後は、新司さんの息子さん、義人くんが働いているお店で2次会へ。
その数日後、兵庫県の上映会の帰りに貝塚市により、新司さん、昭さん、澄子さんと一緒に、市長に受賞のご報告に伺いました。藤原龍男市長は、「自分の市を 自慢することが、市長の大切な仕事だと思っています。この映画を自慢にします!」とおっしゃってくださり、新司さんは「屠場や肉屋の仕事、そして部落差別
を扱ったこの映画が、国の機関にきちんと認められて賞をいただいたことがとても嬉しい」とおっしゃいました。
映画が完成して一年経った今も、こうして北出さんご家族や地域の方、そしてスタッフのみんなで、これだけ映画のことで一緒に動けることが、とっても嬉しくありがたく、なんと幸運な映画なのだろう、と思う日々であります。
さてさて、11月29日からポレポレ東中野で受賞記念アンコール上映、そして12月13日からは各映画祭で、シアターセブン、ユーロスペースにて上映致します。ぜひぜひ、また映画に会いに来てくださいませ!
京都南病院での上映会に行ってきました!(2014/10/7)
10月4日、京都南病院の地域交流ホールで、上映会をしてきました。どうしてこの病院で上映会ができることになったかと言うと、話しはちと長くなるのであります。
まずは、この南病院のご紹介を。とにかく、とっても素敵な病院なんです。院内がキレイだとか、設備が整っている、ということとはちょっと違います。私がお世話になっている旧館はとても古 くて、いつも人がいっぱい。近くには市場があり、そこで働いているだろうおっちゃんが長靴姿のまま入ってきたりと、そんな病院の雰囲気も大好きなのです
が、なによりもドクターも看護師も、事務の方も、とってもさわやかで、ホスピタリティ溢れていて、そして実によく患者さんの様子を見ていらっしゃるんで す。スタッフ同士の申し送りも徹底していて、初めて診察を受けた時は、そのすばらしさに、ひたすら感動したのでありました。(知り合いは、風通しのいい病 院、と表現していました。)
なぜ、この病院で診察を受けたかといえば、ここには私が姉と慕うドクターがいるのであります。外科医の留美先生は、私が20代の頃からのお付き合いで、ス キー仲間でもあり、本橋さんの主治医でもあります。まだ私がポレポレタイムス社のスタッフだった時に、本橋さんが京都南病院で初めて診察を受けて、興奮し
て帰ってきた時のことをよく覚えています。「すごく良い病院なんだよ!これから僕は南病院に通う!」と宣言したのでした。えー、京都まで?と驚きつつ、い つかは行ってみたい病院となりました。
そして、貝塚に通い始める際に、撮影に備えてまずしたことが、南病院で健康診断を受けることだったのでした。あれから2年半。その南病院の留美先生が、病院に強力に(!?)推薦してくださって、今回の上映会となったわけであります。もちろん上映会前には、40歳
目前の少々不安のある身体を診ていただき、万全を期して上映会を迎えたのであります。「僕の縄張りだから」と本橋師匠も東京から駆けつけ、病院のスタッフ の方や、地域の方々と、ワイワイ楽しみながら映画を観ていただいたのでした。
この週末は小倉ー博多ー浪速です!(2014/9/18)
今週末は、小倉ー博多ー浪速とまわってきます。小倉、博多は撮影の大久保千津奈さんと一緒です!
《トークイベント in 小倉》
小倉昭和館での上映と連動して、大久保千津奈さんと纐纈とでトークします!
日 時:9月19日(金)14:30~15:30
場 所:北九州まなびとESDステーション セミナールーム
北九州市小倉北区魚町3丁目3-20 中屋ビル地下1階
問合せ:北九州市民映画祭・吉武 (090-1349-7362)
http://kitaqcinema.jugem.jp/?eid=122
《映画上映+トーク》
日 時:9月19日(金)18:30~
上映後に、大久保さんと纐纈とでトークします。
場 所:福岡アジア美術館
問合せ:福岡インディペンデント映画祭実行委員会(092-741-4505)
http://www.fidff.com/
《映画上映+女性たちのぶっちゃけトーク+肉三昧》
9月20日(土)大阪人権博物館
※こちらは、残念ながら予約満席につき、受付を終了しました。
http://www.liberty.or.jp/event/cinema.html
映画が公開してからのこと(2014/9/17)
「ある精肉店のはなし」が今年度の文化庁映画賞 文化記録映画部門大賞をいただくことになった、という知らせをいただいた時、全身からスーッと力が抜けていくようでした。
ほんとうによかったな…、と思いながら頭に浮かぶのは、北出さんご家族や地域の方々の姿でした。大きな覚悟を持って、作り手の私たちを信頼して、この映画製作に協力していただいたその思いに、目に見える形でひとつお返しできる、そんな思いになりました。
私には、いつも気になっていることがあります。それは、映画を作ったことによって、
そこに映し出された方々の〝今〟にどのような影響を及ぼしてしまっているのか、ということを。それは、プラス、マイナスの反応に関わらず、映画を作ったことによって、それまでの流れを何かしら変えてしまった、という罪悪感ともいえるようなものでもあります。初めての作品だった『祝の島』では、「映画のパンフレットを地図代わりにして、島に来る人がようけおるんで〜」と言われて、とても嬉しいのだけれど、でも手放しで喜べない複雑な思いになって、自分でもその気持ちをどう消化すればいいのかわからずに、いっときものすごく落ち込んだのでした。
『ある精肉店のはなし』も、映画を観て感動しましたといって、北は北海道から、南は沖縄まで、遠路はるばる北出精肉店を訪ねていらっしゃる方が実にたくさんいらっしゃいます。その報告を受ける度に、私はドキッとします。とっても嬉しいことなのだけれど、でもひとりひとり、丁寧に対応してくださっているであろう北出さんや地域の方たちのことを想像しては、申し訳ない気持ちになってしまうのです。
先日、北出新司さんと一緒に上映会に参加した帰りに、おもわずその思いを口にしてしまいました。新司さんは朗らかに「まあ、いっときのことやし。それにみんなで毎回、楽しんでるで。いろんな人おって面白いしな。それに映画があってもなくても、人はみんな変わっていくんやから」と…。今まで、何度となく包み込んでいただいてきた温かさ。なにがあってもだいじょうぶ、という深く根を張った懐の深さに、私はまたしても救われるような思いでした。
新司さん、昭さんは、映画のことをきっかけに、講演やワークショップを依頼されることも多く、いっそう忙しく立ち回っています。「忙しいね。だいじょうぶ?」と聞くと「差別をなくすことに命懸けてるさかいにな」と昭さんは明るく答えるのです。
人と人とが出会うということは、その瞬間から何かが変わっていく、ということなのだろうと思います。さらには〝生〟の本質とは、連続する変化そのものであるのだろうと思います。変化は喜びでもあり、恐れでもある。私の中の映画を作ったことによる恐れは、これからも消えることなく、右往左往し続けていくのだろう、と思います。
と、なぜこの時に、こんなことを書くのかはわかりませんが、でもとりあえずはやったー!なのであります。応援してくださっているみなさま、映画を観てくださったみなさま、この場を借りて、あらためて感謝申し上げます!!
↓下記は、贈賞理由としていただいた嬉しいコメントです!
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家族で牛を飼育し、屠畜して精肉を販売する。この仕事を代々続けてきた精肉店一家の日常は活気に満ちている。牛のいのちと向き合ってきた家業の深奥で光る明るさだろうか。それが映画全編のトーンを作っている。屠畜や部落差別というテーマがこうした雰囲気の中で語られたのはこれまでなかったことだ。斬新な視点で地域の「今」を伝え、差別をめぐる人びとの意識の変化に迫ったこの映画の「構えの大きさ」を高く評価したい。(戸田桂太・武蔵大学名誉教授)
http://www.bunka.go.jp/geijutsu_bunka/03eigashou/12th_eigashou.html
久しぶりにときわ湯へ(2014/8/31)
今日は貝塚泊まり。ここのところ、身体がずっと冷えていたので、久しぶりにときわ湯へ。貝塚で撮影のために借りていた部屋にもちゃんとしたお風呂がついていたけれど、銭湯好きの私は、時間がある時や、気分転換したい時は、きまってときわ湯へ行っていた。
久しぶりに入ったお湯は、いつもと同じにちょっと熱め。そう、これこれ。なんかシャキッとするのよね。このお風呂に出たり入ったりを繰り返しながら、色々なことに考えを巡らしたものだ。去年の今頃は、映画の構成に悩みに悩んでいて、これで本当に映画になるんだろうか、と湯船の中で、ぼーっと考えていたことを思い出す。
銭湯の楽しみはもうひとつ、人間観察。日曜日になると、ちびっ子たちを連れてお風呂に入りにくる大家族がいた。いつもやんちゃだった男の子が、この日もおもちゃの刀を持って、お母さんや叔母さんと一緒に入ってくる。変わらずに元気だな、と思っていたら、実はその子は、ヨチヨチ歩きだった弟の方だったことがあとになって判明。お兄ちゃんと瓜二つ!お兄ちゃんは、お父さんと男風呂に入るようになったらしく、銭湯を出る時に見かけた時には、さらにお兄ちゃんになっていた。その上、ひとり、赤ちゃんが増えていた。赤ちゃんも気持ち良さそうにお湯に浸かっている。成長しているなあ、生きてるなぁ。
16分100円の高級マッサージチェアでもみほぐし、すっかり温まってほわっとしながら、町内をぷらぷら歩いて帰る。これがまた気持ちいい。そして、北出家のみなさんと近況報告し合いながら、夜は更けていくのであった。
電車旅は続く(2014/8/31)
先々週の名古屋から三重の鵜方までといい、今朝の橿原神宮前から阿部野橋といい、すっかり近鉄電車のファンになってしまった。特急のスピードも心地良いし、車両はなんだか懐かしい雰囲気で、でもシートの座り心地も良い。生駒山地と金剛山地の間をぬって、大阪平野に出てくるまでの景色の移り変わりも飽きない。
急遽、買い物しなくてはいけなくなって立ち寄ったあべのハルカスはすごかった。天王寺こんなふうになっていたんだと、お上りさん状態。目が回った。
天王寺から初めての阪和線。ホームの雰囲気が懐かしい。これから和泉へ。
夏の巡業、その3(2014/8/30)
八尾→大和高田→和泉の大阪周辺3カ所。通い慣れているせいか大阪というだけで安心感。
日帰りが決してできない祝島に通うようになってから、国内はどこでも近い感覚になった。これが良いことかどうかはわからないけれど、長距離移動が多い今の仕事で、自然と得た感覚なのだろう。
大阪はいつの頃からか、近しい人がたくさんいる、近しい場所になっている。
高田世界館、本日より公開です!(2014/8/22)
今日から公開の高田世界館。なんと築100年の日本で最古級の映画館、すごいのである!ドーム型のアールデコ調、二階席もある。もう興奮しっぱなし。
嬉しい再会も続く。駅に迎えに来てくださったのは、長野ロキシーで映画を観ていただいた高田精肉店のご主人。今回の上映に一役買っていただいていたことを 知る。3年前の津南での祝の島上映会を観にきてくださった素敵な女性が、おいしいお酒をわざわざ届けてくださる。その場にいたみなさんと早速の乾杯。まだ
舞台挨拶も始まっていないのに…ね。20代の頃からお世話になっている信○○日新聞社の記者さんは、今回も映画館で待っていて下さった。
出会えれば、また再会できる。嬉しい時間。
高田世界館 → http://www.baba-law.jp/sekaikan/index.html
夏の巡業、その2が始まりました!(2014/8/22)
上越・高田→大阪・河内永和→宇都宮→上越・柿崎。上越で始まり、上越で終わる。4カ所を3日間で移動しなければならず、緊張してます…。無事、滞りなく全行程を終えることができますように。
色々と準備をして待って下さっている主催者の方々には、慌ただしくて申し訳ない気持ちでいっぱいですが、全力で伺いますー!
巡業その1、終盤!(2014/8/6)
今朝は、大阪から徳島行きのバスで移動。こうして毎日時間通りに目的地へ向かっていると、高度に発達した交通機関網と恐ろしいほどに時間に正確な日本だから成立することだよなとしみじみ。
そして、こういう綱渡りの巡業を続けていると、その時間、その場所で、その人と出会う、ということは、まさに奇跡の連続なのだ、という実感が増してくる。
99歳の大先輩からパワーいただく(2014/8/4)
クレヨンハウスの夏の学校が終わった。素敵な講師の面々と、そしてパワフルな参加者。中でも、最後の講義を担当されたむのたけじさんはすごかった。
99歳のむのさんは、こうおっしゃった。「人が生きる上で一番大切なこと。それは人と人とが敬うこと。みなさん長生きしてください。80歳、90歳、 100歳、目指してください。それまで生きていたら、生きていて本当によかったと思う時が必ずきます」と。会場にいる誰よりも、パワフルだった。
生まれて初めて、自分が100歳になることを想像した。新鮮。人生の折り返し地点は、もう過ぎてるぞ、と自分に言い聞かしてきたけれど、オラ、まだまだ若いゾ。若いもんが、もっとできることやらんにゃ。
再び、新大阪の駅に着いたとき、自分の中の距離感覚が、ちょっとおかしくなっている気がした。
おもてなし(2014/8/2)
今朝は彦根城前からスタート。彦根市人権教育研究会には1000人を超える参加者が集まっている。
上映前に、一服と言って出して下さったのは、「小石?」と見間違うほどに精妙に模したこれ。うん、確かにチョコレートの味。不思議、楽しい。そして上映前の挨拶を終えて、控え室に戻ると、今度はお抹茶が。わざわざお茶の道具を用意してきて下さっていた。その心遣いに、私の心もふわっと軽くなった。
夏の巡業、その1(2014/8/2)
今日から夏の巡業、その1。松山→彦根→錦糸町→東大阪→徳島。
四国で始まり、四国で終わる。台風どうかな…。
「ニッポンコネクション」映画祭で観客賞を受賞しました!(2014/6)
5/27から6/1までドイツ・フランクフルトにて開催 されていた映画祭「ニッポンコネクション」で、「ある精肉店のはなし」がニッポン・ヴィジョンズ観客賞を受賞しました!長編作品17本の中で、観客の投票 で1位になったとのこと。初めてのヨーロッパ上映。どんな反応があるかドキドキしていたので、とても嬉しい知らせでした。
後日、トロフィーが届きました。フランクフルトのアーティストが制作したものだそうで、丸くて白いフォルムのオブジェは、起き上がりコブシのようにコロコロ、ゆらゆらして、とってもかわいいのです。早速、事務所に飾りました!
Nippon Connectionサイト→ http://www.nipponconnection.com/
第5回辻静雄食文化賞を受賞しました!(2014/7/7)
知らせを受けたとき、正直、私はピンときていなかったのです。そのような賞をいただけるのは、ありがたいなあ、というぐらいの気持ちでした。
晴れの授賞式に合わせて、新司さんと静子さんも東京へ来ていただくことになりました。昨年、映画がポレポレで公開された時は、店を空けることができず、昭さんお一人で初日の舞台挨拶に来ていただいたので、ぜひこの機会に、新司さん、静子さんにも東京へご招待したいと思っていたのでした。
式がはじまり、壇上にあがると、選考委員長の石毛直道さんが賞状を読み上げて下さいました。そこにはこう書かれてありました。「『ある精肉店のはなし』は見る者の心に深く静かに訴えかける極めて上質のドキュメンタリー作品で食文化を支える職人技と地域の社会史の大切な記録となりました。その功績を称え、第5回辻静雄食文化賞を贈ります」
この言葉を聞いた瞬間から、私は涙が止まらなくなってしまいました。これは、食文化を支える職人、食肉産業に携わる職人さんたちに、いただいた賞なのだと思いました。本当に嬉しくて胸がいっぱいになって、今まで自分の胸の中に納めていたものがいっきに溢れ出てくるようでした。この賞をいただけたことに心から感謝しました。
私は、ずっとこの映画の見えない主人公は、今は亡き先代の静雄さんと思ってきました。北出静雄さんに導かれ、そして辻静雄さんに賞していただいた。まさに2人の静雄さんに支え、力をいただいた映画なのであります。
辻静雄食文化賞とは
https://tsujishizuo-award.jp/prize05.html
東京にて北出昭さんとお話会をします!(2014/6/18)
今週の土曜日6月21日に、北出昭さんが東京にやってくる。都内の中学校で、昭さんと私とで特別授業に伺う予定にしている。中学3年生300人が、事前に授業で映画を観てくれていて、この日にディスカッションしようというもの。この映画を中学の授業で観ていただくなんて、なんと革新的!先生に心から感謝である。
さてさて、それだけで昭さんを大阪にお帰ししてしまうなんてもったいない!と思った欲張りの私は、色々な方に力をお借りし、巡り巡って下記のようなお話の会を企画していただくことになりました。昭さんの太鼓のデモンストレーションもあります!ぜひぜひ遊びにいらっしゃってください。
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<<精肉店と太鼓屋のはなし>>
〜映画「ある精肉店のはなし」の北出昭さんと纐纈あや監督を囲んで〜
映画「ある精肉店のはなし」は、大阪府貝塚市で先祖代々精肉店を営み、牛を育て屠畜し、さばいて売ってきた「北出精肉店」の人々を描いたドキュメンタリー 映画です。部落差別と闘いながら、ナイフ一本で見事に牛をさばいていく技と人情味あふれる北出家の人々の姿に、観るものは大きな感動を受けています。その
北出家の次男で、今や太鼓屋としても活躍中の北出昭さんをお迎えしてお話を聞く機会を得ました。監督の纐纈あやさんも参加して下さいます。お二人からどんなお話が飛び出すか、楽しみはつきません。
日時:2014年6月21日(土)午後2時~4時
場所:東京都人権プラザ(台東区橋場1-1-6) 3階大会議室
http://www.tokyo-jinken.or.jp/annai/annai.htm
参加費:無料
問合先:東京部落解放研究所 Tel: 03-3874-7332
ただいま東北(郡山→宮古→岩泉→秋田)巡回中!(2014/6/16)
郡山の上映会を終え、二本松で有機農家さんを訪ね、この日は福島で宿泊。翌日は早朝から移動し、盛岡から宮古へバスで移動。みやこシネマリーンさんに15分前に飛び込み、舞台挨拶させていただき、そのまま岩泉に移動。ほー、見事な移動の連続。
岩泉は〝べこ〟の町。上映会は、畜産、加工、精肉などに関わっている生産者の方が多くきてくださり、それぞれ映画を観たあとも色々と関心をもって質問や感想が出て、とてもうれしかった。その日の夜は、主催者のみなさんや、親しい人たちとの懇親会。これが、もう楽しくて、笑い尽くして、気がつけば声がかれていた。主催者の一人が、なんと我が兄と幼稚園の同級生であることが判明。
日曜日は、朝6時に岩泉を出て一路秋田へ。シネマリーンの櫛桁さんとみやこラボの金野さんが車で迎えに来てくださったが、櫛桁さんは顔が赤くて腫れていて、金野さんは顔が真っ青。大きな声では言えないけれど、どうやら二人とも二日酔い。運転、代わりましょうか?なんて言いながら、結局、私は後部座席でグーグー。4時間の運転、お疲れさまでした!
この春から週末3日間の名画座へと上映形態を変えたシネマパレさんでの上映会。主催してくださったのは、山形映画祭のデイリーニュースでインタビューしてくださった素敵な女性。うれしい再会。秋田に1月から移り住み、まだ知り合いがほとんどいない、というところでこの上映会を企画してくださったが、フタを開けてみたら70人を超えるお客様が来てくださった。秋田、岩手とも、内気な人が多いから質問はほとんど出ないかも、とのことだったが、感想、質問が途切れることはなく、熱気が伝わってきて、私もなんだか元気が湧いてきた。
写真は、二日酔いの中、ばっちりお仕事をして汗を流し、無事二日酔いを克服した櫛桁さんと金野さん。シネマリーン号と一緒に!
『SAYAMAYA』の金監督とトークします!(2014/6/6)
金監督の『SAYAMAYA
みえない手錠をはずすまで』は、今年の2月からYMCAの会館でツキイチ劇場と称し、上映&イベントを行っています。明日は、精肉店上映と合わせて私もお邪魔してきます!金監督は穏やかで、あったかくて、おっきな人なのですが、でもいつも話していて感じるのは、その奥にある何かの気配。明日こそは、その気配がなんなのか、ちょこっとでも解明できたらと思っています。挑んできます!
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「SAYAMA」と「ある精肉店のはなし」いま話題の2作品併せてご覧いただけるチャンス!
『ある精肉店のはなし』の纐纈あや監督と金聖雄監督のじっくりトークありの豪華プログラム
【日時】6月7日(土) 在日韓国YMCA (東京・水道橋)
14時30分 開場
15時 『SAYAMA』上映
17時 纐纈あや監督&金聖雄 監督
18時 『ある精肉店のはなし』上映
【場所】在日本韓国YMCAアジア青少年センター
東京都千代田区猿楽町2-5-5 03-3233-0611
【チケット】1500円
お申し込みは映画「SAYAMA」製作委員会まで!
TEL/FAX:042-316-5882
e-mail:info@sayama-movie.moo.jp
ドイツフランクフルトにてニッポン・ヴィジョンズ観客賞を受賞!(2014/6/2)
昨日までドイツはフランクフルトにて開催されていた映画祭「ニッポンコネクション」で、「ある精肉店のはなし」がニッポン•ヴィジョンズ観客賞を受賞しました!長編作品17本の中で、観客の投票で決まる賞とのこと。おー、パチパチパチ。嬉しい知らせであります!
九州〜沖縄巡業、行ってきます!(2014/5/24)
今日から鹿児島ガーデンズシネマ、宮崎キネマ館、沖縄桜坂劇場にて「ある精肉店のはなし」ロードショーが始まりました!またまたお得意の短期集中、舞台挨拶行脚。2日間で鹿児島、宮崎、沖縄の3県を移動して舞台挨拶しております!初めての鹿児島は、劇的な再会に興奮しっぱなしのまま、高速バスへ。ただいま宮崎移動中です。
*鹿児島ガーデンズシネマ http://kagocine.net/
*宮崎キネマ館 http://www.bunkahonpo.or.jp/cinema/
*沖縄桜坂劇場 http://www.sakura-zaka.com/
ただいま金沢です!(2014/5/10)
お昼はプラプラ歩いて見つけたうどん屋さんに。どうも新装開店したばかりのようなのだが、ここで食べた薬膳カレーうどんが、めちゃくちゃおいしかった!おいしそうなものを目の前にすると、たいがい写真を撮るのを忘れる。
映画を観に来て下さったお客様は、若い人も多かった。舞台挨拶後、いつものようにパンフレットを買って下さった方とお話していたら、肉屋です、というおっちゃんが3人もいて、嬉しかった。
珍しく時間に余裕があって、映画館からすぐの兼六園へ。20代前半、OL時代に友人と能登半島一周旅行をした時以来だから、17年ぶりだ。その時もいたく感動した憶えがあるが、今日も素晴らしかった。清々しい若い緑のエネルギーに満たされて、身体の底から深呼吸した。庭園には個性溢れる様々なヌシがいて、1日中いても飽きないだろうなと思った。
これまた珍しく、お土産屋さんなどを物色。海産物もお菓子もおいしそうなものばかり。豊かだな。
缶ビールとチーズちくわをお供に、帰路につく。
本日、最終上映!(2014/5/9)
いよいよ本日16:50〜の上映で、東中野ポレポレでの半年にわたるロングラン上映が終了します。 これだけの時間をかけて、劇場で上映をしていただけたこと、この映画「ある精肉店のはなし」は、本当に幸運なヤツだなと思います。昨年の11月29日(し
つこいようですが、いい肉の日!)に東中野から始まった上映は、観た方の口コミの力で、今は全国各地に上映が広がっています。映画を観に足をお運びいただ いたおひとり、おひとりに、心から、心から感謝申し上げます。
この半年の中で、たくさんの素敵なゲストにもご登場いただきました。ラスト3日間のトークショーは、映画「SAYAMA」の金監督、ルポライターの鎌田慧さん、そして最後となる今日は、製作統括の大槻貴宏です。
「なに話す?」と大槻さん。「そりゃあ、決まってます。大槻さんの苦労話です」ということで、最後は大槻さんに今日に至るまでのことをセキララに(!?)語っていただこうじゃありませんか!よろしくね、大槻さん!
待ち時間には…(2014/5/5)
上映に伺う時は、始めだけ上映状況を確認させていただいた後は、外に出るようにしている。主催者の方とお話ししたり、喫茶店に入って手紙を書いたり、仕事をしたりして上映が終わるのを待つ。
パソコンを持ち込んで仕事をする時以外は、できるだけチェーン店ではなくて個人でしているお店を探す。当たりハズレは色々だが、それも含めて楽しい。
今日は、平井のメイシネマ祭。映画を愛する主催者の藤崎さんが厳選したドキュメンタリーを三日間でいっきに上映する。ドキュメンタリー好きにはたまらない知る人ぞ知る映画祭だ。今年も12本のドキュメンタリー作品が上映され、ただいま最後の作品に「ある精肉店のはなし」を上映していただいている。
会場を抜け出し、平井駅近くにある喫茶店に入った。そして出てきたのが、このなみなみとつがれたコーヒー!その名もトラジャブレンド〝エクセレント〟うん、おいしい。今日は当たったぞ。
22時東京発!(2014/4/29)
ここ半月ほどは、綱渡りのような毎日だった。
こうなると、私のブンブン、バタバタが始まる。自分で言うのもなんだが、身体も態度もデカイ私がさらに慌ただしくすると、さながらそれはまるで台風のよう
だ(と思っている)長年のお付き合いとなるポレポレはもちろんのこと、祝島でも、北出家でも熟知されているところである。今回も、バタバタと家に帰ってきてはゴソゴソして、またあっという間に家を出ていく私の姿を見て「ああ、また始まった。」と呆れ顔の家人。
この半月も、たくさんの取りこぼしやうっかりを周りにフォローしていただきながら、なんとか22時東京発のサンライズに飛び乗った。ギリギリセーフ。向かうは祝島!
映画を作っていた時も、何度もお世話になったサンライズ。いつも一番安いのびのびシートを利用していたが、今回は席が取れなくて、ワンランク上のB寝台。これがとーっても快適なのである。そしてなんといっても、この列車のゴトゴト、スピードがいいのだ。
個室に荷物を運び込んで、久しぶりにホッと一息。今日はビールでなく、缶チューハイの気分。よし、乾杯だ。なんと、シャワールームもあるのですよ。シャワーカード、消費税アップで320円に値上がりしてたよ、きさらちゃん!
明日の明け方、岡山で乗り換えるまで、ぐっすり眠れそうだ。
今年もこの日がやってきました(2014/4/26)
今日は4月26日。そう、今からちょうど28年前にあの悲劇、チェルノブイリ原子力発電所で大事故 が起きた。私は当時、小学6年生で、学校から帰ってきたらテレビから爆発した4号炉の遠景が映し出されていた。その時の記憶は、なぜかモノクロである。果
たしてそれは、本当にモノクロの映像だったのか、それとも私が受けた衝撃が、記憶から色を奪い去ったのかはよくわからない。
高校を卒業するときにクラスの友と文集を作った。〝将来の夢〟という欄に私は「電気のない暮らしをする。すべてを自らの手で作り出す暮らしをしたい」と書いた。締め切りギリギリで咄嗟に出てきた、自分でもおもいがけない〝夢〟だった。
そしてそれから27年後、今から4年前の今日、祝の島を初上映した。
今、私たちがいるこの日本は、原発を、そしていのちを、どう捉えているだろうか。どの方向へ舵をきろうとしているのか。
高校の時の夢は、私ひとりの未来を想像したものだったけれど、でも今は、自分が暮らす街、そしてこの日本に対しての夢を、ワクワクするような夢を、自分の胸に強く描き直したいと思う。多くの困難にも負けない夢を。
今晩、ポレポレ東中野では、毎年恒例となった4.26オールナイト特集を、そして「ナージャの村」「アレクセイと泉」「祝の島」の上映をしていきます。
http://www.mmjp.or.jp/pole2/
シネマテークたかさきさんに来ています!(2014/4/26)
ここにもありました、街に愛されている映画館が。ただいまシネマテークたかさきさんに舞台挨拶に来ています!
この映画館は、28年前から始まった高崎映画祭を続ける中で、ぜひ街に映画館を!という情熱の下に立ち上げられ、今の代表の志尾さんも支配人の小林さんも、映画祭からずっと携わっていらっしゃってきたとのこと。おっ、女性率が高いぞ。
高崎では、公開前からリクエストや問合せを多くいただいていたとのこと。今日から公開です。お近くの方は、ぜひ!
http://www5.wind.ne.jp/tcc/comingsoon.html
長野→新潟→福島へ!(2014/4/20)
昨日の長野ロキシーは、祝の島から三年ぶりの再会に、映画館スタッフやライターの方、そして、そして制作中からずっと見守ってきて下さった応援団のみなさんとの再会に喜びすぎて、写真を撮るのを忘れた。みんなで集まった食事会も、本当に楽しくて胸いっぱいだった。
今朝は5時起きで長野を出発し、新潟はシネウィンドへ。支配人の井上さんは、私がポレポレタイムス社のスタッフをしていた時に「アレクセイと泉」の上映でお世話になって以来の12年ぶり。まさか自分の映画で、お目にかかれることができるとは。シネウィンドさんは、小鳥のいる映画館だった。
先週までシネウィンドさんで上映されていた「夢は牛のお医者さん」の監督の時田さんも観に来て下さった。(こちらはポレポレ東中野で絶賛上映中!)
ギリギリまで取材を受けて、会津若松行きの高速バスに飛び乗った、セーフ!
新潟シネウィンド http://cinewind.com/
長野ロキシー http://www.naganoaioiza.com/
ポレポレ東中野 http://www.mmjp.or.jp/pole2/
下高井戸シネマへ、そして再び上映ツアーに行ってきます!(2014/4/18)
これから下高井戸シネマの「優れたドキュメンタリーを観る会」前夜祭に行ってきます!この会は、毎年この時期に下高井戸シネマで開催される映画祭で、主催するのは映画を愛する主婦の飯田さん。一生活者の視点から選ばれる良質な作品のラインアップに、絶大な信頼を寄せるファンがたくさんいらっしゃいます。今年でなんと15回目。その映画祭の前夜祭作品に選んでいただき、とても光栄でした。今夜の「ある精肉店のはなし」の上映後にはプロデューサー本橋さんと舞台挨拶もしてきます。(既にチケット販売は終了しているとのこと。というか投稿も遅すぎでスミマセン…)
そして、明日からはまたうれし、たのしい映画館訪問の旅でございます。長野→新潟→福島とお得意の詰め込み作戦。それぞれの地に、再会を心待ちにしている人たちがいて、本当に楽しみです。行ってきます!
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4月19日より、長野ロキシー、新潟シネウィンド、フォーラム福島にてロードショーはじまります!
【長野松竹相生座・ロキシー1・2】 http://www.naganoaioiza.com/
4月19日(土) 〜 ①10:40~ ②15:50~
※19日は各上映後、監督舞台挨拶あり。20日の10:40上映後、本橋プロデューサーの舞台挨拶あり。
【新潟・市民映画館 シネ・ウインド】http://www.cinewind.com/
4月19日(土) 〜25日(金) ①10:00〜 ②17:10〜
4月26日(土) 〜 14:45〜
※4月20日の上映後に監督舞台挨拶あり
【フォーラム福島】 http://www.forum-movie.net/fukushima/
4/19(土) ~ 5/2(金) ①11:30〜 ②18:45〜
※4月20日18:45の上映後に監督舞台挨拶あり
新文芸座にて三上智恵監督とのトークがあります!(2014/4/14)
ただいま、新文芸座では「気になる日本映画達〈アイツラ〉2013」と題し、特集上映をしています。明日15日は、精肉店と「標的の村」の二本が上映。20:10からは、三上智恵監督とのトークもあります!標的の村+精肉店と、なんとも濃いい二本立てはいかがでしょう!
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新文芸座 http://www.shin-bungeiza.com/
特集上映「気になる日本映画達〈アイツラ〉2013」4/7(月)〜19(土)
4月15日(火)
*ある精肉店のはなし(2013/ポレポレタイムス/監督:纐纈あや)
10:15/14:10/18:00
*標的の村(2013/東風/監督:三上智恵)
12:25/16:20/21:00 終映22:30
★20:10〜 三上智恵監督と纐纈とのトークショーあり
富山フォルツァ総曲輪に行ってきました!(2014/3/24)
今日は朝5時起きで、富山はフォルツァ総曲輪(←〝そうがわ〟と読みます)へ。帰りは最終の電車で戻ってきましたが、連休最終日で超満員。少々疲れました。
今日のヒットは映画館のエントランスに貼られたポスター。よく見てみて!ほら、北出家族の隣に私も…。なんだか、やたら嬉しくて…。(エプロンは黒だけどね。)
フォルツァ総曲輪では、今週28日の金曜日まで、毎日10時からの上映です。期間が短いのですが、北陸地方の方、ぜひぜひお見逃しなく!
本日より浜松シネマイーラ、公開です!(2014/3/22)
浜松シネマイーラも、町の人たちに愛されている映画館だった。社長の榎本さんは、元浜松東映の支配人。東映がこの町から撤退することが決まったとき、なんとか映画館を残したいと早期退職して、シネマイーラを立ち上げたのが今から6年前のこと。映画をこよなく愛するおじさまだ。
映画館全体がなんだかとても居心地の良い空間だった。浜松といえば、やっぱりこれでしょう、とお昼は名物〝うなぎ茶漬け〟。おいしーー!思わず叫んでしまう。頬張りながら、榎本さんから興味深い映画の話しの数々。浜松は映画監督を数多く輩出している町であることも知る。
今日、印象深かったのは、声をかけてくれた母娘のお客様。娘さんが小学校3年生のときに、やはり親子で「祝の島」を観に来て以来、ドキュメンタリー映画を
2人でよく観に来るようになったのだとか。二作目の上映と舞台挨拶があることを知って、ぜひにと来て下さったのだという。上映後、お母さんと話している横で、6年生になった娘さんは、何もいわずにポロポロと泣いていた。その涙が何を意味するのかを聞くのは、あまりに野暮なことだと思った。きっと心の中で、 色々な気持ちが湧いているのだろう…。
ということで、浜松もぐ〜んと身近な町になったのでありました。
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浜松シネマイーラ 映画「ある精肉店のはなし」
3/22(土)〜3/28(金) 12:25〜14:15
3/29(土)〜4/ 4(金) 10:00〜11:50
穏やかな休日です(2014/3/21)
久しぶりにカレンダーの暦どおりの休日を過ごす。 年初めに体調を崩した父が、まだまだ本調子ではなくて、床屋へ行くのも億劫だというので、私が髪を切るようになった。初めての髪切りは、父の貴重な髪を切ることの罪悪感(!?)で、揃える程度にしたのだが、すぐに伸びてしまった。ということで、今日はおもいきってハサミを入れた。
気分は祝島の典ちゃん、北出の澄ちゃんのように!そういえば、二つの映画、両方とも髪切るシーンがあるのよね…、あれっ、そういえば仮装シーンも!ふふふっ…。
でも実際は、ハサミ一本でキレイに切るのはやっぱり難しい。後の部分は段々畑のようになってしまった。それを見た母笑う。アチャー。「アンタ、まだまだやな」典ちゃんの声が聴こえてきそう。
「上出来、上出来。自分じゃ後は見えないんだからだいじょうぶ。ああ、さっぱりした!」と満足げな父の言葉に救われる。穏やかな一日。
「ドキュメンタリストの穴」出演してきました!(2014/3/16)
今日は泥船に乗ってるんだから、と気合い入れすぎて、開始してすぐに自分の体重で船が消え、バタバタ泳いだら、だいぶ水を飲んでしまった、という2時間でした。終わった時には、全身疲労、でもお腹はペコペコ。映画を愛し、実に深く、鋭く観ている金田さんにたくさんの刺激をいただきました!
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【ドキュメンタリストの穴 第11回】
4年ぶりのシネマ尾道訪問!(2014/3/14)
西日本巡業から戻り、今週は東京での生活が続いています。怒濤の10日間の旅は新しい出会いと、そして嬉しい再会の連続でした。
シネマ尾道は、「祝の島」が2010年に完成してすぐに巡った瀬戸内海ツアーでお世話になって以来の訪問。代表の河本さんは、閉館されていた映画館をなん とか復活させたいと、街の人たちに呼びかけて、30代そこそこでNPOを立ち上げ〝シネマ尾道〟として復活させた方。話している様子は、穏やかで淡々とし ているのですが、その内に秘めた映画にかける情熱と行動力に、同年代の女性としてたくさんの刺激を受けたのでした。
「また会えましたね。なんだかお互い落ち着きましたね〜」と4年ぶりの笑顔の再会。河本さんはすっかり代表の風格に。きっと様々なことを乗り越えて、今も映画館が続いていて、だからこそ新しい作品を上映していただけたことの喜びでぎゅっと満たされました。
尾道に来て毎回思うのは、会う人会う人、〝尾道〟という街をすごく愛しているということが、ビンビン伝わってくるということ。特に若者が生き生きしているな、という印象です。
3月22日から、シネマ尾道でまたアンコール上映も始まります!
熊本Denkikanさんにやってきました!(2014/3/6)
本日、舞台挨拶をさせていただいた熊本Denkikanは、なんと創業103年!〝電気館〟という名は、もとは明治末年に浅草で開設された初めての映画館名 だったとのこと。それまで活動写真(映画)の上映形態は、映写機を会場に設置しての「移動上映」中心だったのが、演劇等を混在させない映画の専門館、そ
う、その名も電気館ができたのだ。それが大正時代は全国に広がり、全盛期には80ヶ所を超える。そしてそして、そのうち今現在も残る唯一の電気館が、この 熊本Denkikanというわけ。
現在の窪寺社長で四代目。ご家族が中心になって運営を続けていらっしゃる。「家族みんなで仕事をしている北出精肉店と、うちも一緒です!」と窪寺ファミリー。
良質な映画館がある街って本当にいいな。また戻ってきたいと思える映画館がひとつ増えました。
九州上陸しました!(1014/3/5)
さすがにレロレロになってきました。気がついたら、顔にブツブツが。う〜ん、青春のあかし、ニキビかしら…。
昼ごはんを食べ逃し、友人からいただいた生チョコと超高級濃厚ポッキーをかじりながら、福岡から熊本へのバス移動。痩せるような太るような…。結果はまだわからんな…。
大阪へ戻ります!(2014/3/5)
今日、ひとつ気がついたことがある。
私が「ある精肉店のはなし」を最後まで作りきることができたのは、私の心の中に、いつも祝島の人たちの存在があったからだということを。
自分が大切だと思ったことを、人の手に委ねず、大切だと言い切ること。決してあきらめず、流されず、自分の足でしっかりと立つということ。時にそれは命懸けの行為なのだということ。
どんな困難であると思われることでも、祝島の人たちのことを思うと、まだまだやれると思う。弱音を吐いてる場合じゃない、と思う。
私はこんなにも強力な “信じる力”というものを祝島の人たちからいただいた。うん、まだまだやれる。祝島にいることはなかなかできないけれど、でも私の中に祝島がある。だからやれる、のだ。
大阪に向かう終電にて、そんなことを思う。
ただいま祝島へ向かっています!(2014/3/5)
西日本巡業の中で、今日4日だけぽっかり空いていたことがずっと気になっていました。それにしても、時間的に厳しいかなと思っていましたが、集会の呼びかけがあって、心が決まりました。いくつかの予定を変更していただき、夜行バスに飛び乗り広島へ。
貝塚での上映、シンポジウムが無事終わり、大きなひとつの区切りがついた日に、再び祝島へ向かうことができるんだな…と。
夜が明けました。いざ、祝島へ!
シンポジウムが終了しました!(2014/3/4)
「全国水平社は、1922年の今日と同じ3月3日に設立されました。」という新司さんの言葉で、今日のシンポジウムは始まった。
司会は、私に「すごい肉屋があるんやで〜」と最初に教えて下さった元人権博物館学芸員の太田恭治さん、部落解放同盟貝塚支部書記長の岡本栄治さん、そして新司さんと私が登壇した。
私が映画製作を前提に通い始めてからというもの、幾度となく貝塚支部の役員の方達と話し合いを重ねてきた。中でも岡本書記長は、その立場上、自分達の地域にとって、映画を作ることでどのような影響があるか、最も現実的にシビアに捉えてきた方だった。最悪のことを想定して、いつも一番言いづらいことを私に伝えてくださった。私に覚悟があるか、と問うたのも彼だった。そして、色々なことが起こるだろうが、でもあなたがそこまで言うなら、一緒に走りますよ、と言って下さり、撮影は始まったのだった。
完成直前のものを観ていただいた試写会でも、その後あらためてした上映会でも、私は正直、この映画が地元の人たちにとって、どのようなものになっているのか、いまひとつ掴めなかった。大方、好意的に受け取めていただいているようだというぐらいしかわからなかった。
今日、岡本書記長はおっしゃってくださった。「自分たちの地域をこのような映画にしてくれて、ありがとうと言いたい。映画にならなければ、自分の地域のことなのに、知らずに見られずに終わっていただろう。これからはこの映画を自分たちの武器にしていきたい。」と。
私は、岡本さんの言葉を聞いて、この三年間、ずっと感じていた肩の重みが、はじめてスーッと軽くなったような気がした。
様々な意見や不安材料がある中で、突っ走る私を見守り、フォローし、時には盾となって支えてくださった地域のみなさまに、心から、心から感謝の思いでいっぱいです。
またしても北出ファミリーにしてやられました!(2014/3/1)
夜の回も、満員御礼となりました。上映後、まずはじめに私と本橋さんからご挨拶させていただいた 後、北出ファミリーを舞台にお呼びすると、なぬなぬなぬ!?もしや…!?そうなのです。舞台にこの姿で現れたのであります。これ、私が頼んだわけでは決し
てありません。してやられたーーー!私は心から後悔しました。ああ、私はなにをやっているんだろう。ここは現場監督で対抗するべきだったのだと…。
(意味不明な方は、どうぞ映画パンフレットをご参照ください。)
敗北したような、でも映画としては完全勝利したような、どうにも複雑な思いを味わったのでありました…。さて、この時新司さんは?ここに至るまでの壮大な物語は、次回に続く。
ただいま貝塚上映会、無事始まりました!(2014/3/1)
もう実行委員会のみなさん、ヘロヘロでございます。というのも、先 月の岸和田シネコンでの大盛況や、毎日放送「ちちんぷいぷい」で取り上げていただいたことが口火となり、問合せがひっきりなしで、2週間ほど前から当日に 来ていただいた方に入っていただけないかもという事態に。急遽、小ホールも借りての2会場での上映に切り替えました。
今日は一時間前から当日券を求めるお客様の長蛇の列が。2会場とも満席となりました。小ホールは、自分達で機材を持ち込み、上映前に挨拶をすることに変更 したりとワタワタでした。実行委員会のみなさんの臨機応変な対応のおかげで、入れないお客様が一人も出ることなく、無事に上映会が始まって、みんな心から ほっと一息ついてます。
この2年、ずっとお世話になってきたみなさんと、このような大盛況の上映会を開くことができて、ひとり感慨に浸ってます。夜の回もがんばるぞ!
西日本巡業に行って参ります!(2014/3/1)
これから始まる長旅に備えて髪を切った。気分転換にと前髪を短くして、分け目を反対にしてみた。が、落ち着かない。さてさて、今日から西日本巡業に行って参ります!
<映画「ある精肉店のはなし」西日本ひとめぐりツアー>
★3/1(土) 貝塚市上映会 コスモスシアター 14:30~/18:30~ 舞台挨拶
★3/2(日) 奈良王寺上映会 王寺町やわらぎ会館 13:40~ 講演
★3/3(月) 貝塚シンポジウム ひと・ふれあいセンター 19:00~
★3/5(水) 第七藝術劇場 井筒和幸監督×纐纈トークショー 10:00〜上映の回終了後
★3/6(木) 熊本DENKIKAN 14:10 ~、18:20~、舞台挨拶
★3/7(金) シネマ尾道 9:40〜、舞台挨拶
横川シネマ 19:00〜、舞台挨拶
★3/8(土) 松山シネマルナティック 11:00〜、18:20〜、 舞台挨拶
★3/9(日) 横浜ジャック&ベティ 16:40~、舞台挨拶
この美しいスケジュールを見よ!映画館のスタッフのみなさま、調整本当にありがとうございます。東京に戻ってくる頃には、体重3kgは落ちてるな。(増えて帰る可能性もあるけどね!)
旅すがら、どこかでみなさまにお会いできますように。
ポレポレ坐にて『へばの』&『祝の島』上映と
トークイベントがあります!(2014/2/27)
へばのは、腹にガツンとくる秀作です。祝の島をお見逃しの方も、
ぜひぜひこの機会にご覧ください。お待ちしております!
*******************
『へばの』連続上映 Space & Café ポレポレ坐 Vol.1
わたしたちはいま、“原発”についてなにから語るのか 『へばの』×『祝の島』
■日時:2014年2月28日(金)
■会場:space&cafe ポレポレ坐
■開場:18:00
■開映:18:30〜 「へばの)」20:00〜「祝の島」
21:45〜 上映後、トークショー
纐纈あや(「祝の島」「ある精肉店のはなし」監督)
杉田俊介(「無能力批判」・「息衝く」協同脚本)
木村文洋(「へばの」・「愛のゆくえ(仮)」・v監督)
司会 中植きさら(「祝の島」デスク・「息衝く」プロデューサー)
*トーク後、映画「息衝く」特報 初上映
■料金:予約1,500円/当日1,800円
■予約:090-4395-4852(担当:高橋)E-mail:ikiduku@gmail.com
へばの公式HP http://teamjudas.lomo.jp/
祝の島公式HP http://www.hourinoshima.com/
第七藝術劇場、アンコール上映が始まりました!(2014/2/22)
昨年から続いてきた七藝通い。十三の街もすっかりお馴染みになってきた。今日はアンコール上映初日に合わせて大久保さんと合流し、トークショーへ。
いつものことだが、彼女と話していると、人に対して本当に誠実な人だな、と思う。隣に彼女がいると、ほっとする。これがあったから私は、祝島から始まって今回も、たくさんのことを乗り切って、映画を完成させることができたのだな、とあらためて思う。
終わってからは、新装〝風まかせ〟でランチをいただく。これがめちゃくちゃ居心地がいい空間になっている。カンコさんのマル秘弾丸トークにみんなで大爆笑し、あっという間に時間が経つ。
大久保さんは明日から韓国でのロケに向けて一足先に東京へ。よし、お互い良い仕事をしていこうゼ!
2/22〜28は10:30〜、3/1〜7は10:00〜
名古屋シネマスコーレに舞台挨拶に行ってきました!
(2014/02/21)
今日は名古屋シネマスコーレのアンコール上映の最終日。舞台挨拶に伺った。
思い返せば、映画「ある精肉店のはなし」のワールドプレミアとなった昨年10月の釜山国際映画祭に、シネマスコーレの支配人の木全さんが観に来て下さった のがはじまりだった。私自身、この映画がどんなふうにお客様に見られたのだろうかと不安に思っていた時に、あれ、名古屋の木全さんが!頬をすこし紅潮させ
ながら「いや〜、すごくよかった!これはいけるよ、だいじょうぶ。」と力強いお言葉。そして一早く上映に名乗りを上げて下さったのある。
さらに思い返すと「祝の島」をあいち国際女性映画祭に招待いただき、ホストを務めていた木全さんは、別れ際「次回作も楽しみにしてますよ。次があなたの勝負だよ」と言って下さったのだっけ。
正月映画として上映したいとのことで、ここは木全さんの思いに一矢報いたい、と緊張して迎えた初日。フタを開けたら、連日の満席立ち見が続き、そして今回 のアンコール上映とつながったのだった。「30年映画館続けてきたけど、最終日に舞台挨拶なんで初めてですよ。でも僕もこの作品には思い入れがあったから ね」と笑顔の木全さん。
シネマスコーレは今、若い力に溢れている。〝新世代仕掛人〟という20代のかわいらしい女性スタッフたちが加わり、なんと積極的で生き生きとしていること。木全さんは娘を見るように目を細めながら、次世代の若者を育てつつ、さらに新しいことを仕掛けていこうとしている雰囲気満々である。
そして今回も別れ際にひとこと。「次はね、あまり調子に乗らずに、しっかりとした作品を作りなさいよ」お父さんのような慈愛あるアドバイス。再び作品を持ってスコーレを訪れることができますように。次作品への励みがまたひとつできたのであります!
本日、MBS(毎日放送)の「ちちんぷいぷい」で映画が紹介されます!(2014/2/17)
来週末2月22日より、第七藝術劇場にて「ある精肉店のはなし」アンコール上映が始まります。
それに合わせて、明日17日(月)毎日放送「ちちんぷいぷい」の番組中17:00前後に映画をご紹介いただく予定です。
また22日の上映後には、大久保さんとのトークを予定しています。お待ちしております!
本日は肉の日!岸和田上映2日目です(2014/2/9)
本日は2月9日。そうこの映画、お得意の “肉の日” なのであります。あくまでこの日にこだわった大槻プロデューサー。本日2日目。いざ岸和田!
岸和田に攻め上がるぞ〜!?(2014/2/8)
映画「ある精肉店のはなし」が、今日と明日の2日間限定で、ユナイテッド・シネマ岸和田で上映をしています。映画の舞台となった貝塚市のお隣の岸和田市。映画を観ていただけるとわかるのですが「岸和田に攻め上がるぞ~!」ということで、この地での上映は、スタッフ一同念願でありました。
今日は製作統括の大槻さんと合流し、昭さんと新司さんも来てくださいました。みんな、どれくらいの人が集まって下さるか、内心ドキドキしていましたが、フタを開けたら、入りきれないお客様が出てしまい、明日の回にお越しいただくことになりました。これも、北出さんはじめ、地元のみなさんが声掛けしてくださったおかげです!
明日は急遽、もうひとスクリーン増やして上映することになりました。
2月9日(日) 13:00~、13:20~の2回、ユナイテッドシネマ岸和田で上映します。
お近くのみなさま、ぜひぜひこの機会にご覧下さい!心よりお待ちしています!
雑誌『たあくらたあ』に掲載されます!(2014/1/30)
2月1日発刊の『たあくらたあ』は、北出精肉店さんのことを、本橋さんがグラビアで、そして私も寄稿させていただきました。映画が完成して、はじめてこの映画についてまとめて書いた原稿です。もともと、ものを書くことに苦しみを感じる悲しい質で、今回
も筆の進みのなんとノロいこと。結局、先日の出張先の福岡でも寝ずにギリギリまで書いてました。村石さんはじめ、編集委員のみなさま、大変ご迷惑をおかけ しました!
特集もインタビューも、今号も読み応えのあること間違いなし!どうぞみなさまご一読ください。
詳細はこちら → http://o-emu.net/tarkuratar/
特製弁当にほっぺた落ちる!(2014/1/26)
KBCシネマにて、二日目も大盛況のうちに上映を終えました。パンフレット、写真絵本をご購入される方もとても多く、飛行場へ向かうギリギリまで、サインをさせていただきました。
挨拶もそこそこに大久保さんと2人、福岡空港へ向かい、息つく暇もなく搭乗。映画を観に来て下さった沢山のお客様のエネルギーを受けて、2人とも少々人酔い状態でした。本当によかったね、とひと息ついて、空の上で乾杯!夕飯は、映画館の方が私たちにも、と用意して下さっていた北出精肉店直送のお肉を使ったアジア工房さん特製弁当。試作版の写真は見ていたのですが、フタを開けてその美しさに思わず歓声!「おいしそう!」なんて手のこんだお弁当でしょう。そして一口、一口、いただくごとにまた歓声!お肉はもちろんのこと、隅の隅まで心のこもった本当においしいお弁当でした。
はじめて、この二日間を落ち着いて振り返り、感謝の思いで胸いっぱい、おいしいお弁当でお腹いっぱいにして、東京に戻ってきました。
福岡上映、始まりました!(2014/1/25)
1/25、26と福岡KBCシネマでの公開初日に合わせて、カメラマンの大久保さんと2人で舞台挨拶に伺った。大久保さんにとっては、福岡在勤17
年、ホームグランドでの上映は、私たちスタッフの念願でもあった。果たしてお客様が来て下さるのかという不安をよそに、フタを開けたら30分前から長蛇の
列。開演時間になっても列が途切れることなく、補助席、立ち見はもちろんのこと、多数のお客様が入れない事態となってしまった。嬉しいを通り越して、申し訳ない気持ちでいっぱいだった。これだけの動員は、KBCシネマの過去を遡ってもなかなかない、と支配人が言って下さり、狐につままれたような思いだった。
宣 伝広告費をほとんどかけられない状態で進む中、こうした反応をいただいたのは、各媒体で取り上げていただいたことはもちろんだが、東京、大阪で観て下さっ たお客様の口コミの力に他ならない。今回、製作中からずっと応援し続けて下さった西南大学の田村先生、石井先生はじめ、映画を広めて下さるためにご尽力い ただいたみなさまに心から感謝申し上げます。ここから九州全域に映画が広がっていくことを願って!
映画は、11月末より東京、大阪と劇場公開を迎え、その後もおかげさまで、連日ご好評をいただいています。多くのお客様にご来場いただいているお礼を込めて、この週末は、素敵なゲストをお招きしてのトークショーを開催することとなりました。映画のことからさらに一歩広がるお話しをできたらと思っています。というか、関野吉晴さん、崔洋一監督とも、胸をお借りするつもりで、色々なお話しを直球で伺いたいなと思っています。
またカメラマンの大久保さんには、彼女の撮影にかける熱い思いをこの機会におおいに語っていただきたいと思っています。どうぞみなさま、東中野にお出かけくださいませ。
********************
*12月21日(土)12:10〜の回上映後
ゲスト:関野吉晴(探検家・医師)×纐纈あや
*12月22日(日)12:10〜の回上映後
ゲスト:崔洋一(映画監督)×纐纈あや
*12月23日(月・祝)12:10〜の回上映後
纐纈あや、大久保千津奈(本作撮影)
聞き手:昼間たかし(ルポライター)
リピーター割、あります!(2013/12/16)
12月いっぱいは時間がある限り、ポレポレ東中野で舞台挨拶をさせていただいています。限られた時間の中では、どうしても同じことを繰り返しお話ししてしまっていて、リピーターで来て下さっている方には、申し訳ないなと思いつつ…。
そう、今回、ポレポレ東中野で「ある精肉店のはなし」を観ていただたいた方には、リピーター割を設けているのであります。これは、映画を観ていただいたお客様から「もう一度観たい!」「今度は子どもと一緒に来たい!」というお声が多く上がり、一度来場いただいた方がもう一度お越しくださる場合は、前回の半券を持ってきていただくと、なんと900円で入れるという割引制度を設けているのであります。(譲渡はしないでね。)
年内は確実、この調子でいくと1月もロングランで上映を続けさせていただけるのではないかと思っております。
何度でも納得いくまで観て下さい!劇場でお待ちしております!
井筒和幸監督が東京新聞の “言いたい放談” で映画をご紹介くださいました!(2013/12/14)
先日、井筒監督が映画を観にきて下さって、上映後、ポレポレの映画館スタッフに「ムッチャよかった!感動した!来週の東京新聞書くよ」と言い残して颯爽と帰っていかれた、という話しを聞いていた。そうしたら早速、東京新聞で映画のことを紹介して下さった。ムッチャ嬉しいコラムです!ありがとうございます。
<東京新聞12月12日朝刊“言いたい放談”より>
この一年、何百本の映画が封切られたか。でも自分の生きる糧になるようなものはなかったと、年の瀬に一人で落胆していたところ、先日、涙が出て拍手した映画に出会えた、しばらく席を立てなかったが、すがすがしい気分だった。〜 井筒和幸(映画監督)
ついにホームグランド、大阪で公開@第七藝術劇場(2013/12/7)
行ったり来たりのスケジュールで、少々ばてながらも、プロデューサー本橋さんと朝一の新幹線で大阪へ向かう。映画館に着くと、お客様が多くて開場時間を早めたという。
それから二日間、すごかった。1日2回、計4回とも、大入り満席。立ち見でも入りきれないお客様が多数出てしまった。なんだか実感が湧かず、茫然としてしまう。
7日は、北出昭さんと本橋さん、8日は北出新司さんが来て下さって、一緒に舞台挨拶をしてくださった。この映画が船出する時に、新司さん、昭さんに立ち会えていただけて、感無量だった。
それぞれのご挨拶も身に沁みた。本橋さんは「監督が怖くて、怖くて」と連発。お客様、爆笑。昭さんからは「映画を作りたいと言われて、最初は断ったのだが…」と言われ、はじめて断られていたのだという事実を知る私。映画を作りたいと何度も足を運んでいた時、私は決して断られているとは思っていなかった。手応えあるな、と呑気に構えていたのである。この鈍感さがなければ、映画は出来ていなかっただろう。新司さんは、父静雄さんの話しに力が入る。
上映後、サイン会へ。昭さんは、しっかりかっこいいサインを書き、新司さんは「ごめんな。普段肉しか切ってへんから、字はヘタなんや。」と言葉を交わしながらのサイン。
最高のスタートが切れたのは、応援する会の方々のご協力はもちろんのこと、今回、本当に多くの媒体に映画のことを取り上げていただいたおかげです。記者、ライターのみなさま、そしてカンコさん、ありがとうございます!
そして、二日間、ずっと私たちのお世話をしてくれた大阪の父ちゃん、兄ちゃん、姉ちゃん、ありがとうー!!
大入り、出ました!(2013/12/1)
今日も、上映3回とも好調で、なんと大入り袋が出ました!
うれしい。
公開記念スペシャルゲストは北出昭さん!(2013/11/30)
11月29、30日と、東京の公開に合わせて北出昭さんが上京してくださった。半被姿でばっちり決めて、自分で張った太鼓でだんじり囃子を披露して下さった。
「舞台挨拶は、はじめは照明落として鉦鳴らしながら登場したらええんちゃう。話しは映画と被らない方がええな」と細やかな気配りをしながら、ちゃっちゃと自分で段取りしていく様子を見ながら、「ああ、昭さんが東京にいるー」としみじみ感動。こうして映画公開に立ち会っていいただけることが、本当に嬉しい。
昭さんの姿から、きっとお客様も色々なことを感じてくださったのではないかと思う。
TBSラジオ、永六輔さんの土曜ワイドでお話しさせていただきました!(2013/12/1)
永六輔さんの土曜ワイドといえば、私の廻りにも毎週欠かさず聞いている友人がたくさんいる、不動の人気番組だ。そこに、なんと出演させていただくことになった。なんだか夢のよう。いやいや、ご好意でいただいたこの大きなチャンス、しっかり映画のことをお話ししなくては。25分もの間、色々とお話しさせていただいた。何度も丁寧に映画の情報もお伝えくださった。
永さんに絶対的信頼を寄せるリスナーの方達は、すぐに反応して下さった。番組終了後から、ラジオで聞きました、と言って来場して下さるお客様の多いこと。永さんとリスナーのみなさんが長年築き上げてきた“信頼”を肌で感じる。
本日もじゃんじゃん焼いております!@ポレポレ東中野(2013/11/30)
北出精肉店直送のお肉(ホルモンもあります)を今日も映画館前で焼いております!生ビールに生マッコリあります。
売り切れ御免の限定50食です!
映画館前にお客様の行列が!(2013/11/29)
いよいよ公開初日。私は、途中、所用を済ませ、少々出遅れながら東中野駅へ。するとまだ開場にはだいぶ時間があるというのに、映画館前にお客様の行列が。う〜ん、騙されないぞ。というのも以前、『祝の島』で地方映画館に舞台挨拶に伺ったときのこと。映画館ホールには身動きがとれないほどの人で、びっくり!ついにこんな時がきたのかー、と興奮しかけていたら、それは同時に初日を迎えた若松監督の「キャタピラー」を観に押し寄せたお客様だった。そうだよね、とほほほ。そんなことがあったものだから、ここは慎重に。ポレポレ坐で今日はイベントがあるのかも…。などと近づいてみたら、やっぱり「ある精肉店のはなし」を観に来て下さったお客様だった。おー。でも気持ちはおさえて、おさえて。
11月29日、語呂合わせだけで決めたようなこの公開日。平日なので、人が来て下さるか心配していたが、フタを開けたら4回とも大盛況だった。北出精肉店直送のお肉も、かめに商事さんの済州生マッコリも大人気。あっという間に売り切れてしまいました。楽しみにしていて、食べられなかった方、ごめんなさい!
映画館ホールにて本橋成一さんの写真が展示されます!(2013/11/28)
ただいま映画館で、ポレポレの小原さんが、本橋さんの「うちは精肉店」の写真を展示準備中。圧巻は原寸大近くに引き延ばした “枝肉” の写真。乞うご期待です。
映画パンフレットが納品されました!(2013/11/28)
公開前日、映画パンフレットができましたー!間に合ったぁー!(スタッフ一同、ほっ)
編集は我が先輩、菅聖子さん、デザインは大橋祐介さん。そして、内容は実にぜいたく、てんこ盛り!です。
*表紙、巻頭は、本橋成一さんの写真
*映画評に田中優子さん、福岡伸一さん、成田重行さん、鎌田慧さん
*屠畜のお仕事を下中菜穂さんのイラストで紹介
*貝塚市立と畜場の歴史と見取り図
*北出兄弟と監督の座談会
*昭さん解説付きの「太鼓ができるまで」
*監督の盆踊りの仮装体験記
*アシスタント アオ&アイのロケ日記
*太田恭治さんのエッセイ「部落問題とは」
*スタッフからのひとことメッセージ
などなど。オールカラー、32ページ、定価800円。
こりゃあ、買わなきゃソンソン。ということで、映画館で明日から絶賛発売です!!
明日いよいよ公開です!(2013/11/28)
明日はいよいよ11月29日。そう、いい肉の日!映画「ある精肉店のはなし」公開初日です。そして、そして、この日から二日間、北出精肉店直送の肉、映画館前で焼きます!
監督というものは、おそらくだいたいが映画の製作期間をできるだけ長くとりたいもの。そしてプロデューサーは、できるだけ早く作品にして世に出したいもの。製作を開始したときから、いつを公開日にするかのせめぎ合いでありました。
しかるに、ある日突然、プロデューサーの大槻から「いい肉の日に始めようよ」と言われ、これには私、素直に「いいね」と言ってしまったのでありました。まさに、この映画にふさわしい日だなと。まあ、単純なのでございます。ということで「いい肉の日」を合言葉にして、みんなで準備を進めてきたのであります。
肉の日ならば、やっぱりお肉でしょ、といことで…
29、30日と北出精肉店直送の肉を、映画館前で焼きます!生ビールにこだわりのマッコリもお出しします!(大盤振る舞いといきたいところですが、有料です)大阪鶴橋のように、駅に降りたった途端、焼肉の匂いと煙で、お客さんを映画館に誘い込もうという魂胆です。
そしてスペシャルゲストは、北出昭さん!マル秘パフォーマンスも準備して下さっています。
こんなことで、映画初日は平日となっていますが、みなさまどうぞこの日はお仕事や学校を、休んで、抜けて、東中野はポレポレへお出かけくださいませ!スタッフ一同、お待ちしております。
予告編が絶賛上映中!(2013/11/27)
ただいま、「ある精肉店のはなし」予告編が絶賛上映中!であります。
予告編は、もと同僚の土井康一氏に制作してしていただきました!彼には、一作目の撮影で祝島に通いはじめた時、私自身で色々と映像を編集しなければいけなくなって、その手始めを一から教えてもらった師でもあります。初めて会ったときは、まだ美大の学生でしたが、すっかり立派な映像作家です。彼の作品は、音楽の使い方が絶妙です。
予告編を見たら、二日後に公開の本編、観たくなること間違いなし!です。
http://www.seinikuten-eiga.com/予告編/
週刊金曜日の表紙が北出さんご家族の写真に!
対談も掲載されています。(2013/11/24)
11月22日(金)発売の週刊金曜日は、なんと「ある精肉店のはなし」が表紙に!手にしたら、なんだかすごい迫力。そして特集 “いのちと仕事” と題し、映画公開記念として、私と田中優子先生(法政大学教授)との対談、角岡伸彦氏の食肉産業の現在のリポート、平野次郎氏の「週刊朝日」差別報道から1年のリポートなどが掲載されている。
私が貝塚に通うことを決めて部屋を探していた時に、ふらっと立ち寄った駅近くの古本屋で見つけたのが、白土三平さんの「カムイ伝」全15巻だった。私の周りには、このカムイ伝をバイブルのようにしている友人が何人かいて、ずっと読みたいと思っていたので即買い!決めた部屋に最初に持ち込んだ荷物が、このマンガだった。
カムイ伝は、私にとってまさに生きた教科書だった。そしてそのつながりで、田中優子先生の「カムイ伝講義」(小学館)も読ませていただいた。そこには江戸時代の人々の暮らしや技術、生き様が、実に具体的に豊かに描かれていて、わたしは心躍らせ、想像を膨らませた。
講義では、まずカムイ伝の舞台となっている場所はどんなどころだったか、という検証から始まる。マンガでは日置藩という架空の藩の人間模様が描かれているのだが、石高、地理・地形的特徴などを分析していくと、当時の岸和田藩あたりに非常に特徴が似ている、と書かれていた。岸和田藩!まさに泉州、貝塚のお隣ではないか!驚きと共に、私はさらにカムイ伝も、カムイ伝講義も他人事とは思えない身近なものとして、何度も読み返すようになった。
こんな経緯があったものだから、この度、田中優子先生と対談させていただくという企画は、私にとっては願ってもない光栄な機会であった。対談といっても、終始田中先生が私の話しに耳を傾けて下さり、そして学生が何年もかけて学んでいくことを、私はこの時とばかりに自分が疑問に思っていたことを直球で質問させていただくという贅沢な時間だった。
田中先生には、映画のパンフレットに映画評もご寄稿いただいている。乞うご期待!であります。
それにしても、週刊金曜日の今号も、特定秘密保護法案、山本太郎手紙騒動で考える日本人と天皇など、自分の意見をしっかりと持っていくために必要な記事がぎゅっと詰まっている。このような雑誌が週刊で発刊され続けていることに、心から敬意を表したい。
http://www.kinyobi.co.jp/
看板、さらに書き加えました!(2013/11/21)
ド〜ン、とタイトルのみの看板を出しましたが、これだけじゃ、ちょっと映画の看板ってわかりづらいんじゃない?なんていう言葉もあがったりして、ちょっと書き加えたのであります。何を加えたのかは、ぜひ東中野に来て、確認して下さいませ。
看板のかけ直し作業は、映画館のスタッフとプロデューサー大槻。こうしてみると、大槻さんひとり、凧をあげているみたい。なぜか遊んでいるように見えてしまうのが大槻さんなのよね…。
ド〜ンと東中野に看板が!(2013/11/17)
こちら東京、東中野は晴れわたる気持ちの良い一日。「ある精肉店のはなし」の看板が冴えわたっております!
看板書きは、今回、映画のグラフィックデザインを一手に引き受けてくれた大橋祐介さん、ポレポレ東中野のスタッフのみなさん、ちょうどこの期間、仕事体験にきていた中学生のみなさんがして下さいました。ありがとうございました!
試写会に嬉しいお客様が…(2013/11/16)
最後の試写会。永六輔さんが来て下さった。上映後、永さんが私の目をまっすぐ見て、おっしゃった。
「ほんとうにお疲れ様でした。あなた、よくやったねー。驚いた。カメラマンも女性なの?小沢(昭一)さんにも観せたかったよ。ぼくは、西光万吉さん(水平社設立の中心人物)のことを知る最後のひとりになってしまったよ」
永さんの“お疲れ様でした”に込められたもので、この二年間ずっと緊張して、気を張って、自分の身体の奥で堅くなっていた部分が、ほわっとゆるんで、ほどけた気がした。ほんとうにうれしかった。西光さんのお話しをしてくださったときの永さんの目の光と言葉の力を、忘れない。
佐高信政治塾に行ってきました(2013/11/15)
佐高さんにお声をかけていただき、佐高信政治塾の講師として盛岡、仙台、山形をまわっている。
先日の佐高さんとの対談。同和問題についてよく言われるのは「寝た子を起こすな」ということ。問題を知らなければ知らなくていい。知るからまた差別が起きる、黙っていればわからない、という。
「佐高さんはこのこと、どう思われますか?」と伺うと、「人間、いつまでも寝ていられるわけではないでしょう?」のひとこと。深くうなずく。
その佐高さんから、映画への温かいコメントをいただきました。
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登場人物が役者でないのに役者である。解体される牛までが“役者”だと言いたいほどだ。撮る者と撮られる者の信頼感が画面からにじみ出てくる。見終わった後にまた見たくなる。何度見ても新鮮である。 佐高信(評論家)
カンコさんの炎の100本ノック!!(2013/11/11)
昨夜、大阪から帰宅。今回も『祝の島』の時と同様、大阪の宣伝は松井寛子さんがしてくださっている。行ってみたら、2.5日間で17本の取材を組んで下さっていた。取材の合間は休憩5分。カンコさんの炎の100本ノック!必死で受け返す。さすがのコネクション、マネージメント力!脱帽、ヘロヘロ。
「だいじょうぶ、ヒットするでー」と背中を押して下さり、本当に心強い。『祝の島』の時から、何も分からず右往左往する私を、情厚く、力強く導いて下さっている。
試写会では、製作当初からずっと支えてきて下さった方々が、市内から、遠方から駆けつけて下さった。その方々を目の前にした時、本当に胸がいっぱいになった。大阪でも、この2年でこんなに大切な人が増えたんだと思った。「映画ができました!」と報告できる幸せ。
大阪は12月7日から第七藝術劇場にて公開です。カンコさん、気合い入れてきますー!オーッ!
プロデューサー大槻、なぜか試写会場外で立ち仕事!?
(2013/11/1)
京橋テアトルでのプレス試写会、無事終わりました。が、なぜか会場外のせま〜いスペースで、プロデューサー大槻が立ち仕事。このあと急ぎ、協力団体にお届けする、割引チケットを作っているの図であります。ご苦労様です!
猫の手も借りたーい!(2013/10/30)
いよいよ事務局も忙しくなって参りました!チラシやポスター、チケットが刷上がり、日々の発送だけでもてんやわんやでございます。足の踏み場もないとはこのこと。みなさん、入れ替わり立ち変わり、ちゃっちゃと仕事をこなしてくれて、すばらしいのであります。
崔洋一監督から嬉しいコメントが届きました!(2013/10/30)
山形の映画祭、2回目の上映のときに、崔監督がお席に座っていらっしゃるのは見えていました。映画が終わり、どんなだったかなと気になりながらも、私はそのまま東京へ。その後、映画祭に残っていたスタッフが、崔さんに声をかけていただき、「映画すごくよかった!最後は涙が出た」とおっしゃって下さったと伺い、ほっとしていました。そしてそして、下記のようなコメントが届きました。嬉しいー!です。
*****
このお肉を食べたい。できれば、主人公一家の食卓にまぎれこみ、一緒に頬張りたい。
この映画は僕にあらためて、ひとがひととして生きていくための食することの幸福、そして、その喜びを与えてくれる厳しくも神々しい命のリレーの尊さを教えてくれた。
北出さん一家に寄り添うカメラの距離と存在が良い。そして、なんの衒いもなく淡々と日々を重ねるこの家族こそが、わたしたちの原像たりえる、と確信した。崔洋一(映画監督)
屠場についての2つの映画のリポートが掲載されました(2013/10/20)
屠場と映画についての研究をされている岡田尚文さんとは東京で出会いましたが、山形のご出身で、山形国際ドキュメンタリー映画祭にボランティアとして参加されていました。
その際に併映された「屠場を巡る恋文」と合わせて映画のリポートを書いて下さっています。考察の中で、2つの作品の類似点なども挙げられていて、とても興味深く読ませていただきました。
http://www.yidff-live.info/?p=662
ポスターとチラシができました!(2013/10/20)
グラフィックデザインは大橋祐介さん、メインスチールは本橋成一さん。A3版の小ポスターは、街のお肉屋さんに貼ってもらいたい、と作りました。
ぜひ宣伝にご協力ください!
山形国際ドキュメンタリー映画際の魅力!(2013/10/16)
初めて参加した山形国際ドキュメンタリー映画祭。毎日、映画に動かされるようにして会場をまわり、新しい映画と出会う。スクリーンから伝わってくるのは、そこに映し出されている事象以上に、カメラを向けている人間の覚悟と迫力。体温が2、3度上がるような、腰が抜けそうな映画とも出会い、しばし放心。なんて刺激的な場なんだろう。
映画祭全体を包むのは、ドキュメンタリー映画をこよなく愛する人々の思いと熱意。街を歩いていれば、会場にいれば、そこに新たな出会いや再会が散りばめられている。映画から始まる次の一歩が用意されている、そんな映画祭だった。病みつきになる理由がとてもよくわかった。長年、この映画祭を支えている事務局やボランティア、関係者の方々に心からの敬意を表したい。
「ある精肉店のはなし」の2回目の上映は、1回目で観た方が口コミしてくださった影響が大きかったようで、立ち見でも最後は入りきれなくなった。観た後、
興奮して話しかけてきて下さる方も多く、嬉しかった。国内上映のはじめの一歩がこの映画祭であったこと、幸運な映画だなと思う。
また次回、参加できることを目標に、東京に戻った。
釜山国際映画祭、涙の再会!(2013/10/15)
自分たちの作品が招待された海外映画祭にスタッフみんなで参加、なんてなかなかできるものじゃない。が、釜山だったら行けるんじゃない!?ということで、みんな入れ替わり立ち替わりで参加することに。
ポレポレから本橋さん、大槻さん、きさらちゃん、カメラマンの大久保さん、宣伝を担当していただいている西岡さん、貝塚での撮影のアシスタントをしてくれていて、今はワーホリでソウルにいた青ちゃんも現地で合流。そして我が両親。
撮影が進行している間は、ほとんど東京にはいなく、編集中もほとんど家に帰ってこず。帰ってきたと思えばひたすら寝るばかりの娘は、映画の話しもほとんど
しない。一体この娘は何をやっているんだ、と思いつつ、何を言ってもしょうがないとあきらめつつ見守ってきてくれた両親に、いわゆる親孝行というものをし てみようと一念発起。
釜山に招待し、初めての上映に立ち会ってもらえた時は、ずっと抱えてきた大仕事がひとつ終わったような気がした。今回、とても難しいテーマを映画にできるのかと両親なりに気を揉んでいたようだが、安心してもらえたようだった。
そして青ちゃん。7月からソウルに来ている青ちゃんは、目下、韓国語を猛勉強中。映画を観てもらえるのは、一年後日本に戻ってからか、と思っていたのに、まさか釜山で観てもらえることになるとは…。空港に出迎えてくれた青ちゃんと会った時は、思わず抱きつき涙した。
釜山国際映画祭は熱い!!(2013/10/14)
徹夜明けで飛行機に乗り込み、感慨にふける間もなくワールドプレミア上映を迎えた。
上映後のQ&A。出てくる質問は、単純ではなく、必ず自分の視点からの考察が加えられたもので、こちらもきちんと考えなければ答えられないものばかり。韓国の人々の映画を観る意識の高さを感じる。
ある人は、「友だちにこの映画を観る、と言ったら、そんなもの観たらベジタリアンになっちゃうからやめなさい!と言われたが、今観終わって、お肉が食べたいです!」
「今度は子どもと一緒に観たい」
「映画祭事務局の友人から、観るならこの映画、と勧められてきた」
北出さん家族に対して、敬意を表して下さる方も多かった。はじめの一歩。手応えを感じる。
釜山国際映画祭にやってきました!(2013/10/13)
昨年の11月。「祝の島」が釜山独立映画祭が出品され、大久保さんとこのシネマセンターの大スクリーンの前に立った時、「今度は釜山国際映画祭で、ここに来ようよ」と大久保さんは言った。私は「そうだね」と答えながら、そんなことは夢のまた夢だな…、と内心思っていた。
そして、一年後、「ある精肉店のはなし」を持って、この前に二人で立った。なんだかフワフワして、夢の中にいるようだった。
町は映画祭の活気で溢れている。映画を愛する人々が、一年に一度世界中から集まってくる、まさに映画の祭典。そこに自分の作品を持って立てた幸運。なかなか実感が湧かない。
映画が完成致しました!(2013/10/5)
さきほど最後の作業を終え、映画「ある精肉店のはなし」が完成した。
この2年の間、私の心のほとんどを占めていた映画が、今夜、自分の中から離れた。全身、力が入らない。寂しいというか、空っぽだ。これからは、手をつないで、この映画とまた歩んでいこうと思う。
この映画に思いを寄せて下さっていたみなさま、ここまで支えて下さって、ほんとうにありがとうございます。なんとか、ようやくここまで辿り着きました。そして、これからはさらに長い長い道のりが続きます。これからも、どうぞよろしくお願い致します。
まずは明日から、釜山国際映画祭に行ってきます。いざ!
イベントのご案内(2012/12/11)
12月12日(水)にポレポレ坐で、今手掛けている映画に関連したイベントがあります。映像百科上映シリーズで、第1回目のこの日のテーマはずばり「屠畜」!4ヶ国の屠畜、精肉作業の貴重な映像の上映と、ゲストに人類学者・外科医の関野吉晴さん、ドキュメンタリー映画『ある精肉店のはなし(仮)』で現在撮影中の北出精肉店店主、北出新司さん、同作品プロデューサーで写真家・映画監督の本橋成一さんのトークショーがあります。
また、ほんの数分ではありますが、映画で撮影している北出さんたちの最後の屠畜作業の映像も流す予定です。他ではなかなか見られない貴重な映像の数々と豪華ゲストのトークショー、ぜひぜひご参加ください!
http://ecfilm-screening.jimdo.com/
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■エンサイクロペディア・シネマトグラフィカ
(ECフィルム) 連続上映会 1「屠畜」■
◇日時:2012年12月12日(水)18:30 open/19:00 start
◇ゲスト:関野吉晴(人類学者・外科医)北出新司(北出精肉店店主)本橋成一(写真家・映画監督)
◇料金:予約1,000円/当日1,500円(+要ワンドリンクオーダー)
◇予約:03-3227-1405(ポレポレタイムス社) Email : event@polepoletimes.jp
「かつて壮大な映像百科をつくろうと夢見た人々がいた。」本上映会シリーズは、20世紀を代表するこの壮大な映像アーカイブを今に生きる私たちの目線で読み直し、虫干しして、多彩な分野の人々との対話を通して新しい息吹をふき込む試みである。
第1回目は「屠畜」。ECフィルムの中には、それぞれの地域・民族の背景によって培われた技を生かした屠畜の様子が多数記録されています。ゲストに人類学者・外科医の関野吉晴さん、ドキュメンタリー映画『ある精肉店のはなし(仮)』で現在撮影中の北出精肉店店主、北出新司さん、同作品プロ
デューサーで写真家・映画監督の本橋成一さんを迎え、それぞれの視点からの各地域の屠畜、また屠畜を通して窺い知る暮しを覗くプログラムを予定しておりま す。また、特別上映として『ある精肉店のはなし(仮)』(監督:纐纈あや)ラッシュフィルムからの上映も併せて行います。
お誘い合わせの上、ご来場下さい。
石垣からのおいしい差し入れ!(2012/8/3)
昼までオフとなり、青ちゃんが持ってきてくれた石垣のパイナップルをみんなでいただきました!
撮影スタッフ、ご紹介!(2012/8/1)
そう、今、一緒に動いてくれている撮影隊の紹介を忘れていました。撮影隊は、私を含めて4人。カメラは「祝の島」でハード極まりない撮影に付き合い通してくれた大久保千津奈さん。カメラマン歴16年。撮るということへの情熱と誠実さは、並々ならぬ
ものがあります。6月からフリーとなり、今回の撮影にもがっぷり四つで付き合ってくれることになりました。信頼するパートナー。家では洗濯担当。
録音は増田岳彦さん。彼は太秦の撮影所で主にはドラマの録音に携わってきました。今は大阪ビジュアルアーツの講師をしながら、撮影に参加してくれています。態度も身体も大きい女性3人に囲まれて、彼の結婚願望はさらに失われつつあります。責任を感じます。イケメンの彼は、地域のおばちゃんたちの中では既にアイドル。家ではゴミ捨て担当。でしたが、食後の皿洗いもいつも増田さんがすることに…。
助監督は秋野青ちゃん。小浜島で生まれ、素敵な両親と弱肉強食の厳しい兄姉の中で雄々しく元気に育ちました。とにかく私は彼女の食べっぷりと飲みっぷりに惚れ込み、今回の映画製作に関わってほしいとスカウトしたのでありました。彼女のみずみずしく潔いエネルギーが加われば、道のり厳しい撮影もきっと乗り切
れるだろうという予感です。家では食事担当。
このメンバーで、来年の春まで撮影を続けていく予定です。以後、どうぞお見知りおきを!!
夏の陽射しとの戦い!(2012/7/31)
今日は朝9時から始動。大久保さんは全身黒づくめで、日よけ対策完全。私はといえば、日よけに全く無頓着で、祝島の神舞の撮影の時に、毎日走り回り、日焼けで顔の皮が剥けるありさま。それを見た大久保さんは「あやちゃん、あなた30過ぎて顔の皮が剥けるなんて致命的…。自分の肌を過信している。」と冷たく言い放たれ、めぐらしく落ち込んだのでありました。それ以来、無精者の私も日焼けにちょっとは気を遣うようになりました。
そして今度は、20代の青ちゃんに日よけ教育がなされようとしています。
嬉しい夏野菜が!(2012/7/28)
大阪の我が家に戻ったら、下田のわさび田農家の友人から陣中見舞いで、新鮮なお野菜がたっくさん届いていました。
わさび、トマト、なす、シソ、きゅうり、ピーマン、いんげん、じゃがいも、玉葱、しそジュース。
これから一週間、この野菜たちをモリモリ食べて力をつけて、撮影を乗り切りますっ!
夏本番、撮影再開!(2012/7/28)
千歳空港から、直接関西空港へ。
大阪に着いたら、そのまま花火大会の夜景の撮影に入りました。既に大久保さん、増田さん、青ちゃんが先に入ってスタンバイしてくれていました。
映画撮影の夏も、いよいよ本番です。
まだまだ撮影中!(2012/6/24)
撮影隊の住処は、築40年の鉄筋5階建てのマンション。目の前に田んぼと小さな小さな森がある。
昼間は田んぼの横にある工場から、まるで飛行機が飛び立つような轟音が鳴り響いているが、夜には田んぼのカエルが大合唱。
気持ちが落ち着く。
ただいま撮影中!(2012/6/23)
朝から夕方までみっちり撮影。良いスタートが切れたと思う。
今日はスタッフみんな熟睡のはず。
大阪に入りました!(2013/6/21)
チラシ発送作業で、スケジュールが大幅にずれ込みながら大阪になんとか辿り着き、いよいよ明日から撮影スタッフが合流。
頭の中をからっぽにしよう。力を抜こう。
気づくこと、に心を留める。
撮影隊の住まいが決まりました!(2013/6/5)
大阪で引っ越しを終え、東京に一旦戻ってきた。
3月から仮住まいのワンルームを借りていたが、撮影隊が落ち着いて生活ができる部屋をなんとしてでも決めなくてはということで、物件探しに奔走。
とにかく安くあげたいから、はじめは地域の中で空き家で借りられないかを探したが、古くて放置されているものが多くて傷みも激しく、借りたとしても相当手を入れなければ住めない状態。一軒家はあきらめて、周辺を自転車でグルグル廻り、よさそうな部屋があったら、そこに表示されている不動産屋に連絡するということを繰り返した。こんなに部屋を見て廻るのは、何年ぶりだろう。
ああかな、こうかなと考えながら、色々な部屋を見ていくのは、とっても楽しくワクワクした。でも撮影場所からの距離や、部屋の広さ、家賃、階数、賃貸期間など、条件がなかなか揃わない。疲れと焦りとで、妥協したいとも思うのだが、妥協点が見つからない。あきらめもつかない。…こういう時につくづく思うのは、私ってほんとしつこい性格だなということ。
で、結局のオチは、やっぱり“人”だった。何軒も廻った不動産屋の中でちょっと見、強面のお兄ちゃんが、映画の話しをしたら意気に感じてくれて、これ以上のものはないというほどの好条件の部屋を、破格で貸してもらえることになった。間取りはびっくりするほど広くて、きれいで、静かで、気持ちの良い風が抜けていく。申し分のない住環境。撮影隊のみんなもきっと気に入ってくれるだろう。契約完了時には「応援する会にも入りますから!」とごっついさわやかなお兄ちゃんの笑顔。涙、涙のありがとう!
でも、こんなに恵まれた住まいが与えられてしまったということは、これから相当ハードな撮影が待ち受けているということだろうか…、とへんに勘ぐったりしてしまう。
マンションの3階への引っ越し。機材と布団と、台所用品。最低限のものしか持ち込んでいないけれど5人分となれば結構な量。あいにくスタッフみんな都合が悪く、ひとり黙々と階段を往復し続けた。まさに山登りトレーニング。800M級の山は登ったな。久しぶりに本当の山が恋しくなった。
電化製品、照明器具は何もなかったので、さあここからどう揃えようかと思案していたら、北出の家から洗濯機、ガスレンジとオーブントースター、近くのデイサービスの事務所からは、亡くなったお年寄りの家から譲り受けたという冷蔵庫、電子レンジを貸してもらうことになり、その日のうちにあっという間に部屋に備え付けられた。照明器具は、リサイクルショップをスミちゃんと一緒にハシゴして、5個を格安で仕入れた。
夕飯を食べた後、スミちゃんが一緒に照明器具を取り付けるのを手伝ってくれた。これはこっちの部屋、長さはもっと短くして、電球はこっちの方がいい、この傘の購入は失敗だったから、明日返品がきくかもう一度行ってみよう…。ああだこうだと話しているうちに、なんだか2人して笑いが込み上げきた。「何をこんなに真剣になって、照明器具について語り合ってるんだろうね」
深夜、ひとり洗濯機のカビ取りをしながら、なんだか嫁を迎え入れるような気分になった。つくづく思うのは、私はこういうことが心底好きなんだなということ。映画のためだからという意識は、正直ほとんどない。今この行為や会話が楽しい、嬉しい、したいという感覚。それが行く行くは、最終的にひとつの形になっていけばいい。(正確にいえば、何としてでも形にしなくてはいけないというプレッシャーもあるにはあるようだが、それは頭の端っこの方にある)なんとぜいたくな時間を過ごしているのだろう、とひとり思う。
地元で祝の島の上映会も終え、公に地域の人たちに撮影に入らせていただくお願いをした。市長、教育委員長へのご挨拶も無事終わった。映画製作を決意してからここまでくるのに8ヶ月。応援する会の立ち上げの準備も整った。チラシを発送できたら大阪に戻り、撮影を本格的にスタートする。いよいよここから!です。